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BAGの金具(カシメ)が取れちゃった②

前回のつづき
「たかがカシメ打ち」
されど
「されどカシメ打ち」
(↑気に入ったみたいですぅ)
さてさて前回の
①~④を順を追って考えてみます



打ち棒のセロテープ

ズバリ、革への汚れ防止の為です。

な~んだ、

と声が聞こえてきそうですね。

大きな意味で

「汚れ」はどれも同じですが、

実は、このテープの一番の役割は

 『手』『金属』

ふれない為なのです。

「作業しているうちに
 革が黒ずんでくる」

なんて方も少なくないと思いますが、

「その汚れ」は「どの汚れ」ですか?
金属を触りまくった手を洗いましたか?

『革と金属が
反応して起こる黒ずみ』 
存在を決して忘れてはいけませんね
(バックルの部分などの黒いヤツが代表的) 
(ちなみに目打ち類にも同様のテープを巻いています)




②カシメをたたく時の力加減


あまり力を入れずにたたく。
たりなかったら追加でたたく。 
 

「しっかり止める」「頑丈に止める」などの

単語から想像される力加減は

出来るだけ強くたたく!

という発想になろうかと思います。

でも、必要以上にたたいた所で

金具のもともとの「力」を

大幅にUPさせる事は出来ませんし、

たたけばたたくほど

革への負担がUPするばかり・・・。

必要最低限の確実な力加減

カシメ打ちには重要ですね。
(ボタンも同様に力加減が重要)
(ボタン、ハトメは打ち過ぎると外れやすくなりますよ)




③生きているカシメの外し方の注意




修理や日々の作業の中で

やむを得ず「生きているカシメ」を外すことがあります。

ペンチで引っ張れば

基本的には外せると思います。が、

これも②と同様に

革へのダメージに配慮した力加減が必要です。

さらには、

「フタ側」を攻めた方が外しやすい訳ですが

どちらがフタなのか?
 を見極めるのも重要です。

「ドリルで砕く」なんて事をする場合あったりします。



④仕上がりへのこだわり

今回、外れていたのは

二個並んだうちの
「ひとつ」だけでした。

最低限の作業だけした方がいいのか?

より自然に仕上げた方がいいのか?

お見積もりや予算にも関わりますが、

やはり自分はより綺麗な方

選んでしまいますよね~(*^_^*)



この①~④については
修理に限った事ではありません。

いつも気にしていなかった事、
逆に言ったら
気にしないで出来ていた事、
いつの間にか
レベルアップしてるじゃん(*^_^*)俺。

なんて思った訳です。

単純な作業。だからこそ。

少し大人になりました☆


つづく 


BAGの金具(カシメ)が取れちゃった①


BAGの金具(カシメ)が取れちゃった②


BAGの金具(カシメ)が取れちゃった③
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