キャリーバッグの修理(革じゃないけど)その④
職人の気配り。
丁寧な仕事。
だからこその評判。
そこまで自分を褒めてあげる事はありませんが、
可能な限り、もとの状態に近づけて仕上げたい。
と言う気持ちは、強く持っています(*^_^*)
しっかり、修理代金を頂戴するのですから
当然の事です。
さて、前回の続きです。
最後の仕上げとして、
『引き手部分の交換』を
ご紹介します。
「ヒキテ」がBAGのロック機能を担っていますが
交換した「YKK」のモノでは届きませんので
外していきます。
YKKと書いてある引き手を交換 |
この「引き手」は使いませんので
ペンチで切り離します。
(引き手はいらない)
(スライダー本体はそのまま使う)
一方で、このバナナみたいなヒキテは
こちらは外した、壊れていたスライダーです。
この「引き手」は使うので、
スライダー本体から取っ外します。
(本体はいらない)
(引き手は再利用する)
ややこしいですが、
新しくしたスライダーに
もともとの引き手を
合体させます。
ポップなメロディーに乗せて
ふんっとやったところで
スライダーヒキテ☆ヒキテスライダーとは
なりませんので(^-^)、知恵を絞って(?)
こんな形に
仕上げてみました。
小さい二重リングでつなげる
と言った方法です。
見た目の「線」は細い二重リングではありますが
太めの「オー(O)リング」よりはるかに強いです
千恵の絞り方が
足りなかったのでは?
と、思う方もあるかもしれませんが、
恐らくこれが最適な方法だと思います。
横から見た図 |
上手くかみ合う様に
上下、左右にガイドがあって
原始的ではあるけれど
絶妙な形状で成り立っている事を考えますと
出来るだけもとの形に
『力』がかからない方法としては
やはり最適だと思います。
コスト的にも☆
さてさて、
なんだかんだでお時間をいただいてしまいましたが、
無事に完成です!!
お客様には
「大変に満足」
とのお言葉を頂戴しました。
スライダーの件はもちろんですが
革以外の品物の作業は
大変に勉強になりますので
とても、やりがいのあった
修理のご依頼でした。
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