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携帯ケースの修理「ベルトに付ける部分の交換」②

引き続き

携帯ケースのベルトの交換


の作業をご紹介いたします。


いつもの修理と同様に
  1. 慎重に慎重に分解する
  2. 分解した部品から新しい型紙、新しい部品を作る 
  3. そして、戻す。
  4. 完成に酔いしれる
の順で作業を進めて参ります。

前回の記事で「2」までが終了していますので

戻すところから再開です。
さあ縫って行きましょう
「外しいていい縫い目」を慎重に選んだ上で分解していましたが、

その箇所の『もとの穴』を使って縫いもどして行きます。

革工房Kでは基本的に縫い穴を増やす事はしません!


もともとの「ミシン縫い」の縫い目がかなり細かいので

そこに更に「穴」を増やす事は

素材の強度を大きく下げてしまう恐れがあるからです。

基本的には

『手縫い』で『もとのミシン目』の穴を

縫いもどしております。

小さいけれど、
大きなこだわりです。

とは言うモノの、今回の様に『部品交換』の場合は

そのミシン穴のピッチに穴をあける事が困難であったり、

細い針ではなく、目打ちであける穴の大きさも違ったりしますので

より強度を高める為に、

『ミシン穴ふたつ』=『手縫い用の目打ち穴ひとつ』になる様に

新しい部品の穴を工夫して

強度を落とさない事かつ、見た目に違和感がない事に気を付けています。

見た目にはわかりませんが縫い目ピッチ微調整しています
さてどんどん進めましょう。

縫いにくいベルトの下側も頑張って縫いましょう。




縫いにくいけど、慣れたもんです(*^_^*)

ベルトの下側(ケースの奥の方)は縫いにくかったです。

可能な限り分解するところは少なくするのが鉄則ですので

画像の様に、指が入らない場所は

手縫いならぬ、プライヤー縫いになります(*^_^*)

縫ったら見えないところですがしっかり下処理
縫ったら見えないところも、

一応綺麗に処理をしておきましょう!

さあ、完成です。

綺麗に出来ました!
あまり自分で言うのも変ですが

とっても綺麗に仕上がりました!

交換した部分が「牛革」になってしまったわけですが

見た目的にも違和感がなく、

強度やコストの点でも、ベストな選択だったなぁ~と感じました。

もちろん
お客様にも大変ご満足頂きました!

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