前回のつづき
この鍵盤柄の革の部品(以降鍵盤と呼びます)は、
「くつ」の部品として使うと言うご相談でして
実を言うと当初その方法さえも決まっておりませんでした。
その上でご了承いただき、最初に作ったのは
革をプリント(ラバー熱圧着)する方法を施したものでした。
完成を見た時、これだ!と思いましたし、擦っても、手で引っぱっても、
びくともしないものであったので、「満を持して」納品致しました。
が、
くつに使用した際にかかる力の想定と、縦横斜めからくるしわの想定が甘く、
先方や、ご本人様には大変にご迷惑をかけてしまう結果となってしましました。。。
そこで、染める!と決意したわけですが、
そこには考えれば考えるほど難しい問題が山積しておりました。。
「機械的な線」「シンプルな形」は人間の手では限界がある(個人の技量にもよります)
それでも、上の画像のように鍵盤の型紙を作っては見ましたが、
とてもとても満足とはほど遠いものでした。
ヒョウ柄、ゼブラ柄、も牛革のプリントですから、問題なく加工出来たとは思います。
ただ、必要なのは2枚なのです。牛何頭分も鍵盤はいらないのです。。
やはり、どうにかして2枚を原始的に仕上げる選択肢しかなかったのです。
そして何よりも、より革と相性の良い塗料である事。
試しに油性ペンでもやって見ましたが、まるで論外でした\(-o-)/
白の牛革となると、通常使っているヌメ系の革では、鮮やかな白にはならないので
クロム系の白い革(加工がやや強い革)を使うしかなく、
塗料との相性を更に考慮しました。
上の4っつの問題を考えつつ、あみだした方法は
カッティングシートに
染めQを吹き付ける大作戦!!
でした
手ではマスキング出来ないから、カッティングシールを専門業者さんに依頼して
それを白い革に貼った上で、革との相性が評判の「染めQ」を吹き付ける作戦
さぁ、いよいよ本番ですが、更になかなかうまくいきませんでした。。。
つづく。
染めQで革を染めてみよう!
この鍵盤柄の革の部品(以降鍵盤と呼びます)は、
「くつ」の部品として使うと言うご相談でして
実を言うと当初その方法さえも決まっておりませんでした。
その上でご了承いただき、最初に作ったのは
革をプリント(ラバー熱圧着)する方法を施したものでした。
完成を見た時、これだ!と思いましたし、擦っても、手で引っぱっても、
びくともしないものであったので、「満を持して」納品致しました。
が、
くつに使用した際にかかる力の想定と、縦横斜めからくるしわの想定が甘く、
先方や、ご本人様には大変にご迷惑をかけてしまう結果となってしましました。。。
布地であればOKでしたが革との相性が悪かったようです |
そこで、染める!と決意したわけですが、
そこには考えれば考えるほど難しい問題が山積しておりました。。
1.鍵盤柄である事のむづかしさ。
カービングの加工をする際も同じだったり致しますが、「機械的な線」「シンプルな形」は人間の手では限界がある(個人の技量にもよります)
それでも、上の画像のように鍵盤の型紙を作っては見ましたが、
とてもとても満足とはほど遠いものでした。
2.少量のみの製作のむづかしさ。
大量のご注文であれば専門の業者に依頼することが出来たと思います。ヒョウ柄、ゼブラ柄、も牛革のプリントですから、問題なく加工出来たとは思います。
ただ、必要なのは2枚なのです。牛何頭分も鍵盤はいらないのです。。
やはり、どうにかして2枚を原始的に仕上げる選択肢しかなかったのです。
3.靴に使うと言う事のむづかしさ。
当初の想定の甘さもあって、力のかかる方向や色そのもの耐久性。そして何よりも、より革と相性の良い塗料である事。
試しに油性ペンでもやって見ましたが、まるで論外でした\(-o-)/
4.ピアノの色が白黒であるむづかしさ。
どうしてピアノは茶色ではないんだ!と本気で思いました。白の牛革となると、通常使っているヌメ系の革では、鮮やかな白にはならないので
クロム系の白い革(加工がやや強い革)を使うしかなく、
塗料との相性を更に考慮しました。
上の4っつの問題を考えつつ、あみだした方法は
カッティングシートに
染めQを吹き付ける大作戦!!
でした
手ではマスキング出来ないから、カッティングシールを専門業者さんに依頼して
それを白い革に貼った上で、革との相性が評判の「染めQ」を吹き付ける作戦
さぁ、いよいよ本番ですが、更になかなかうまくいきませんでした。。。
つづく。